概要

船底塗料は大きく、加水分解型(自己研磨型)、水和分解型(崩壊型)、そしてシリコーン型に大別することができます。その中で、業界で最もポピュラーで多く普及しているタイプが加水分解型になります。当社のWAKOECO® Plusは、この加水分解型に属しています。加水分解型の船底塗料は多数のメーカーが販売しておりますが、他社の製品と比較して当社のWAKOECO® Plusが多くのお客様や国土交通省にも採用される理由として、独自技術による品質の高さからユーザー様のトータルコストを削減できる点が挙げられます。

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20%

従来型の加水分解型の塗料とエコペイントの使用量比較

chart of wakoeco plus 20% reduction in Japanese

概要

従来型の加水分解型船底塗料と当社のWAKOECO® Plusの比較実験を右図を前提条件として実施したところ、他社の塗料使用量1,423缶に比べて、WAKOECO® Plusは1,101缶で済む結果となりました。

前提条件&結果

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*船名 Silver Bell G/T – 200,000 tn Bottom Area – 24,041 ㎡

他社加水分解型 高圧洗浄後

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当社製品 高圧洗浄後

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当社製品の洗浄の様子

塗装要領

wakoeco plus details in JP
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メカニズム

陰イオンパワーで塗装内の防汚成分を最大限に引き出すことで、他社にはない防汚性能を実現しています。弊社従来品に比べ防汚剤の見直し、増量に加え、特殊セラミックスの陰イオン効果により、耐フジツボ性を高めています。

wakoeco plus mech chart1 in JP
wakoeco plus explanation_mech

効果1: 陰イオンバリアによるバクテリアの付着をブロック

特殊セラミックスによって発生した微弱電流により海水が分解され陰イオンバリアが形成されます。バクテリアの細胞面にあるカルボキシル基(陰イオン)と陰イオンバリアが反発することにより生物忌避効果を発生しています。

効果2: 塗装表面の陰イオンが塗膜内の防汚成分を最大限に引き出す

陰イオンバリアにより陽イオンをもった防汚成分が表面へ自然にまんべんなく引き出されます。海水の浸入により陽イオン化された亜酸化銅が陰イオンに引き寄せられます。

防汚成分<銅アクリルタイプ>

防汚成分で大きく分けると「銅アクリル」と「亜鉛アクリル」の2種類に分類されます。この銅アクリルタイプはカキ・フジツボといった動物類に対して強い効果を発揮します。WAKOECO® Plusでは、「銅アクリル」の亜酸化銅が主成分の防汚剤を使用しております。

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WAKOECO® Plus

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See Products

一般加水分解型とエコペイントの特性比較

特性 一般加水分解 エコペイント
防汚性 溶出による海洋汚染が深刻で、防汚性能は船速及び、停泊日数で大きく差がある。 船速及び、停泊日数に関係なく防汚力は優秀。
防汚原理 自己研磨(Self Polishing)による海洋生物の付着を防止。 陰イオンバリア形成によりバクテリアの船体付着を防止し、自己研磨作用による安定した防汚成分を供給する。
環境性 航行時は海洋中に塗料が流れ出すため海洋汚染に繋がり、また、ドック時の汚染水処理の負担が大きい。 海洋中への溶け出しが少なく、海洋汚染を最小限に抑え、ドック時の汚染水処理も負担が少ない。
MLIT

1999年に、国土交通省(当時運輸省)の運輸施設整備事業団の調査研究委員会は、当時の船底塗料について追跡調査を行いました。

その結果、当時の船底塗料では、海洋生態系に対して大きな影響を与えるという調査結果になりました。そこで、2000年5月20日に調査研究委員会は新開発船底塗料として研究調査を承認し、国内大手塗料メーカーを始め様々な塗料メーカーに船底塗料の開発を依頼、船底用防汚塗料の設置浸漬テストを実施しました。

その結果、当社が開発した特殊セラミックス顔料を添加剤として配合した“エコペイント”が他社の塗料に比べて防汚性能(防汚力)に優れたことと、海洋に塗料の溶出が抑制されることが検証され、2003年より国土交通省所有艇に採用されることになり、現在に至るまで引き続き採用されております。